朝ドラ「ばけばけ」の舞台 小泉八雲とセツ思い出の松江・出雲

「ばけばけ」イメージ

2025年後期のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」は、『怪談』などで有名な文豪・小泉八雲の妻セツをモデルとした物語です。
主人公である松野トキ役を髙石あかりさん、小泉八雲をイメージした夫レフカダ・ヘブン役を「SHOGUN 将軍」に出演したトミー・バストウさんが演じます。

「ばけばけ」は二人にとって運命の出会いの場所である、明治時代の松江市が主な舞台となります。
八重垣神社や松江城山稲荷神社など、八雲やセツゆかりの場所でロケが行われ、ドラマの約7割が松江でのシーンとなるようです。

ギリシャで生まれアイルランドで幼少期を過ごし、1890年に来日したラフカディオ・ハーンは、松江で出会った士族の娘セツと結婚。
言葉や文化の違いを乗り越えて温かい家庭を築いたハーンは、後に帰化して「小泉八雲」を名乗り、『怪談』『知られぬ日本の面影』など数々の名作を生みだします。
八雲にとって松江での暮らしは、約1年3ヶ月という短い期間でしたが、日本の美しい文化や精神、そしてセツと出会った忘れがたい場所でした。

日本文化に興味を持って来日した小泉八雲

小泉八雲像
小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーンは、1850年にギリシャのレフカダ島でアイルランド出身の父と、ギリシャ人の母の間に誕生しました。
幼い頃にアイルランドへ移りますが、両親は離婚、また事故で左目を失明し、さらに八雲を引き取って育てた大叔母の破産など、苦労多い幼少期を過ごします。

19歳で単身アメリカへ渡り、やがてジャーナリストとして認められるようになります。
ニューオリンズの万博で日本文化に出合い、また英訳された『古事記』を読んでさらに日本に興味を深め、1890年ついに出版社の通信員として日本の土を踏みます。

しかし出版社とのトラブルから通信員の契約は破棄、結局不思議な縁で八雲は尋常中学校の英語教師として島根県に赴任することになります。

松江に到着した八雲が見た大橋周辺の風景

■住所:島根県松江市白瀉本町・末次本町
■問合せ:0852-55-5214(松江市観光振興課)

八雲とセツの出会い

当時の八雲のエピソード

アサヒ印ビール イメージ
八雲が山口薬局から購入していたビールは、アサヒビールだったと言われていますが、現在のアサヒビールではなく、当時小西屋が発売していたアサヒビールだったとされています。
出雲そば
八雲は、宍道湖沿いのそば屋で夕日を見ながらそばを食べることも楽しみにしていたと言います。
島根のご当地グルメと言えば出雲そば。松江・出雲をはじめ、県内にはたくさんのそば屋さんがあります。
カラコロ広場
八雲の二番目の宿に近い場所にはカラコロ広場があり、ここの壁には八雲のレリーフがあります。
また周辺に京店商店街もありにぎわっています。
カラコロ工房
カラコロ工房でランチやお土産もおすすめです。
■住所:島根県松江市殿町43
■TEL:0852-20-7000

二人が暮らした家・小泉八雲旧居

■住所:島根県松江市北堀町315
■問合せ:0852-23-0714

八雲とセツの足跡をたどる小泉八雲記念館

■住所:島根県松江市奥谷町322
■問合せ:0852-21-2147

松江城周辺が八雲の散歩コース

■住所:島根県松江市殿町1-5
■問合せ:0852-21-4030

城山稲荷神社の石狐

■住所:島根県松江市殿町477
■問合せ:0852-21-1389

八雲お気に入りの月照寺

■住所:島根県松江市外中原町179
■問合せ:0852-21-6056

鐘の音が記憶に残る洞光寺

■住所:島根県松江市新町832
■問合せ:0852-21-5807

八雲との縁を暗示した八重垣神社

■住所:島根県松江市佐草町227
■問合せ:0852-21-1148

神秘の洞窟・加賀の潜戸

■住所:島根県松江市島根町加賀
■問合せ:0852-55-5722(松江観光協会島根町支部)

八雲お気に入りの美保関

■住所:島根県松江市美保関町美保関608
■問合せ:0852-73-0506

八雲お気に入りの出雲大社・日御碕・稲佐の浜

■住所:島根県出雲市大社町杵築東195
■問合せ:0853-53-3100

雪女の伝説がある来阪神社

■住所:島根県出雲市矢尾町799番地

小泉八雲とセツゆかりの地マップ